日米地位協定2016.05.21

沖縄県うるま市の二十歳の女性が4月28日夜から行方不明になっていること。
沖縄米軍の軍属を聴取しているというニュースを見たのは、
東京新聞19日朝刊だった。
その時、『軍属』ということで地位協定に守られ逃げ得になるんじゃないか思った。


容疑者が浮上したのは、スマホで確認された最後の位置情報から、周辺のビデオを調べ、
事件に関与した可能性のある車両Yナンバーと分かったこと。
国内の普通の事件捜査であれば、陸運局かなんかに問い合わせすれば分かることだが、
沖縄の軍属ナンバーの場合はそうはいかないらしい。
沖縄の米軍基地に問い合わせなくては誰が乗っている車両かも分からないのだという。

今回は、沖縄県警からのそういった問い合わせに対して、
基地側は該当車登録名を伝えたということで、
今月16日の任意の事情聴取
につながったらしい。

ところが任意の事情聴取後、この軍属の男性が、多量の睡眠薬を飲んで救急搬送されたり、
退院して戻った翌日には、今度は多量のアルコール飲酒で再び救急搬送されたり、
『不可解な行動』が続いた後、19日昼間から任意の事情聴取がされ、
16日か19日かは分からないのだが車両の任意提供を受け、
その結果を受けて19日夜に逮捕
となったと思われる。

20日の朝のワイドショーではすでに容疑者の顔写真も氏名もでていたし、
妻と生まれたばかりの子供と3人で住んでいる家の前での生中継まであった。
報道はすでに事件経過が分かっていて、事前準備万端だったということか。(苦笑)


どうも気になっていることがある。

素人考えではあるが、日本の公的機関であれば警察署からの問い合わせがあれば
単純に車両名義をすぐ教えちゃうような気がする。(笑)
しかし、米軍基地の場合はそうは行かないように思える。
すくなくとも、どういう事案での問い合わせなのか確認もせずに回答したとしたら
それはそれで、その担当者の迂闊さは軍として問題になりそうに思えないか。(笑)

それに軍属とはいえ元アメリカ兵士で米国国籍の男性の名前を回答する前に
当人に確認はしたのか、しなかったのかも、気になる。

まぁ~あったとしても、そこで白状するとも思えないけど。
いくら軍の機密最優先である米軍でも、軍属とはいえ
個人情報の開示に当たらないのか?とか、
事前に当人に確認もせず教えちゃうなんて、
権利意識の強いアメリカらしないって、気にもなる。(苦笑)


山口教授に言わせると、『軍属だったからスンナリ教えたんだよ』となる。

じゃぁ~問い合わせ車両を使用していたのが

現役軍人と分かっていたら・・・

今回基地側の対応は変わっていたんじゃないか?


今回のようにすんなりと現役兵士の情報を県警に回答していたのであろうかと、気になる。

これまでにも現役軍人が犯罪捜査の対象になった時には、『日米地位協定』の壁で
日本側には捜査権も裁判権もなく、基地内で身柄を確保してしまえば、
そのまま裁判権のある本国に戻しているではないか。
しかも、公務中かどうかは基地側の判断でいくらでも変えられるのだから、
今回のように捜査主体が沖縄県警側が持つことが出来ていたとは思えない。

被疑者が元兵士の軍属で、オバマ大統領訪日を控えて、
地位協定がらみのトラブルに発展させるのはマズイとの思惑
から、
すんなり情報開示されただけなんじゃないかと勘繰ってしまう。( 一一)


天邪鬼に考えれば・・・・・、
ずっと沖縄に兵士として駐留し、その後除隊して軍属となったとはいえ、
ずっと基地内で働いている容疑者は、
自分は『日米地位協定』に守られた基地の人間
と思っていた
のではないか。
彼は現役兵士の時からずっと、日本側よりも捜査権・裁判権の優位性を持っている基地の優位性を見ていたはずだからね。


ところが、16日に任意の事情聴取とはいえ、警察から呼び出されてしまった。
そんな容疑者からすれば、
いつもとは違う基地の対応で『自分は見捨てられた』と思ったのではないか。

そのことが、事情聴取後の2回にわたる不可解な行動に表れているように思えてならない。

結局、『オバマ大統領の訪日を一週間後に控えていた』ということが最大の要因で、
今回の被疑者逮捕につながる情報開示がなされただけだとしたら・・・
未だに捜査権も裁判権も基地側の裁量にゆだねられている限りは、
いくら米軍上層部が綱紀粛正を何度繰り返そうと、
悲惨な事件が繰り返されることをそれで止められるとも思えない。

たまさか今回は捜査権・裁判権は日本側が持つことが出来たけれど、
基地のある地域での犯罪に関してすべて置かれている国側にあると、
日米地位協定を変えようという気など毛頭ないから、
1960年以降50年以上にわたって全く変わっていないわけである。

こうして沖縄の人達の血や涙が流される度に、
『強く抗議』『厳しく要請』するだけで何一つ変えようとしない政権が、
憲法だけは変えようと必死になっているなんて、最悪っ!( `ー´)凸
まずは日米地位協定を対等な位置に戻してみせて、
米国と対等に地道な交渉が出来ることを示せと言いたいよ。( `ー´)凸

被害者の女性のご冥福を祈ります。

毎日新聞2016.05.20
毎日新聞2016.05.20

【ウィキペディアより抜粋】
在日米軍の性犯罪処分の甘さ告発 3分の2収監せず、AP報道 共同通信2014年2月11日
2013年、AP通信が情報開示を求めた結果、2005年からの性犯罪処分者中、詳細が判明した244人の2/3は自由刑を受けず降格や不名誉除隊、罰金などの人事処分のみだったことが判明。
国防総省は軍法会議にかけるよう努力していると説明しているがほとんど守られていない事実が明らかになった。